2008.2.21 18:49 このニュースのトピックス:米国  【ニューヨーク=長戸雅子】米大統領選の民主党候補指名争いで、初の黒人大統領を目指すバラク・オバマ上院議員が破竹の勢いをみせている。  オバマ氏への支持は人種、性別、年齢や社会的背景を超えて広がり、ライバルのヒラリー・クリントン上院議員の基盤を切り崩しているだけではなく、共和党支持者からも評価を受けている。  米国はなぜ今、オバマ氏にひかれるのだろうか。  ■オバマカン  「ここまで特定の候補に入れ込んだのは初めてです」。  東部ペンシルベニア州ベアクリークに住む神経科医、リチャード・ソーマさん(65)は、近所でオバマ氏の支援集会があれば駆けつけ、積極的に献金もした。  2000年の大統領選ではブッシュ大統領、04年は民主党のケリー上院議員に投票したというリチャードさんは、今の米国の空気がオバマ氏を求めていると語る。  是非をめぐり国際社会を2分したイラク戦争の後遺症や、景気への不安…。  米国が自信を失い閉塞(へいそく)感を払拭(ふつしよく)できずにいるなかで、「オバマ氏の清新さ、希望や変革のメッセージはかつてのケネディ大統領のように人々をかきたてる」という。  特定の利益団体からでなく、多くの普通の人々から献金を集めているところも「国民の指導者、公僕としてふさわしい」とも。  ケニア人留学生の父親と白人の母親の間に生まれ、自分のアイデンティティーに悩んだという過去をもつオバマ氏が大統領になれば、「米国ではあらゆる人にチャンスと機会が与えられ、真の民主主義があるのだと世界に伝えることにもなる」と力説する。  「リベラルな米国も保守の米国もない。黒人の米国も、白人の米国も、ラテン系の米国も、アジア系の米国もない。米合衆国があるだけだ」  オバマ氏が04年の民主党全国党大会の基調演説で語ったように、「変革」と並ぶオバマ氏のテーマは「国民融和」だ。  ニューヨーク・マンハッタン北部の黒人居住区ハーレム。  オバマ氏支援の女性組織を束ねる弁護士のレジーナ・ダービーさん(58)は  「人種、宗教、支持政党、収入…。そういうものに隔てられ、対立することに私たちはもううんざりしている。人を分ける方向に使われてきた権力を、オバマ氏は結びつける方向に変えてくれるかもしれない」と話す。  オバマ熱は共和党支持者にも広がり、「オバマ氏を支持する共和党員(リパブリカン)」を意味する「オバマカン」という造語も登場した。  ブッシュ政権の元側近、ピーター・ウェーナー氏は、米紙ワシントン・ポストに「共和党員はなぜオバマが好きか」と題して寄稿している。  オバマ氏の演説がもつ雄弁さや高揚感、共和党支持者が嫌悪するクリントン夫妻と戦っていること、そしてクリントン氏と違って「融和」をうたい、人種問題を打ち出さない姿勢が共感を得ている−という分析だ。  ■演説の秘密  オバマ氏の魅力のひとつに力強い演説をあげる声は多い。  おなじみになった「Yes We can」(そう、私たちにはできる)をはじめ「あなたたちが必要だ」など、「We」と「You」を効果的に使い聴衆を引き込む。  そして「普通の人々が非凡なことをやれるのだ」「変革の準備はできているか」と呼びかける。  演説会場の盛り上がりをロックコンサートにたとえる声もある。  ウィリアム・ウィルソン・ハーバード大学ケネディ行政学院教授(社会学)は  「有権者は自分に直接話しかけられているように感じ、結束を目指す重要な動きの一端を担っているのだと感じる」と、演説がかもし出す一体感を指摘する。  ニュースクール大学(ニューヨーク市)のジェフリー・ゴールドファーブ教授(同)は、  オバマ氏が20代のころ、シカゴ郊外の貧困地区で、失業、教育問題などを解決するために、住民たちを組織化するコミュニティー・オーガナイザーとして活動した経歴に注目する。  確かに、草の根活動は他の候補者にはない特徴だ。  同教授は「コミュニティー・オーガナイザーには人の話に耳を傾け、改善策を明快に示す能力が求められる。人々の共感を呼び、人々を動かす力があるオバマ氏は、国家レベルでもそれをやり遂げるだろう」とみる。
創作者介紹
創作者 La Vita è Bella 〜Life is Beautiful 的頭像
bellbe

La Vita è Bella 〜Life is Beautiful

bellbe 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣( 44 )